股関節再建センター

  • 当院では、人工股関節治療に特化した「股関節再建センター」を開設いたしました。股関節治療のスペシャリスト、藤田 裕(ふじた ひろし)先生をセンター長として、地域の方々に股関節治療において、質の高い医療を提供してまいります。
    藤田先生は、2022 年2月25日、26日開催の「第52回日本人工関節学会(国立京都国際会館)」にて、シンポジウム、パネルディスカッションの座長、さらに講演(日本語、英語)にも指名されるなど、国内外の学会で大変高名な先生です。
    股関節再建センター長として、「乙訓地域にて多くの患者さまの力になっていきます」との力強いお言葉をいただいています。股関節の痛みや違和感に長年苦しい思いをされている方、すでに手術した方でも、再手術が必要な方に安全で高度な手術を提供することにより、地域のニーズにしっかりとお応えしてまいります。

  • 月曜 14:00~16:00
    木曜 9:00~12:30
    • Q. 人工股関節はどのような手術ですか?
      股関節のかみ合っている部分(互いに擦れあって動いている部分)を人工物に代えてあげることで、傷んだ関節を再建し再び痛みなく歩けるようにする手術です。
    • Q. どのような病気に人工股関節の手術が必要になりますか?
      変形性股関節症:先天性股関節脱臼、小児期のペルテス病、化膿性関節炎、関節唇断裂、股関節の外傷が過去にあって起こってくることが多い病気です。
      関節リウマチ:全身の関節が侵されていることがありますが、特に股関節、膝関節、足関節、肘関節、肩関節、指関節等に起こってきます。
      大腿骨頭壊死症:多量のアルコールを長期間飲用した人、副腎皮質ホルモンを長期間多量に服用した人、大腿骨頚部骨折の治療後、外傷による股関節の脱臼骨折後等に起こります。
      大腿骨近位部骨折後の偽関節や関節破壊なども手術対応となります。
    • Q. どこまで悪くなると人工股関節の手術が必要ですか?
      一般的に、人工股関節の手術以外の治療や手術を行っても効果がなかった、または効果が期待できない場合に人工股関節の手術が必要になります。
    • Q. 人工股関節の効果は?
      ほとんどの患者さんで、痛みは完全になくなり、関節の動きがよくなり、歩きやすくなります。車いすの生活をしていた人やほとんど寝たきりであった人でも早期に社会復帰ができ、また海外旅行やスポーツもできるようになります。
    • Q. 病院で使っている人工股関節は?
      人工股関節が長持ちするために最も重要なのは、関節の摩耗が極めて少ないことと、人工股関節が骨との長期間ちょうど適した強さで統合し続けることです。摩耗に関しては20年前からセラミックとガンマ線を照射したポリエティレンを使用していますので、ほとんど摩耗しません。 半永久的に耐用し得ると考えます。骨との統合に関しては、水酸化アパタイト(骨と化学的に統合する骨の成分)を骨と骨セメントの間に使用するため、骨と人工股関節がちょうど適した強さで半永久的に統合します。
    • ご挨拶

      私は、医師になり39年、大学院での研究から海外での経験を積み、安全で耐久性のある人工股関節手術に邁進してきました。現在勤務する千春会病院は、桂病院勤務医の頃から病病連携での関わりがあり、その発展や拡充を存じ上げていました。
      この乙訓地域で、股関節治療を待つ方々を治療していきたいという想いを持っており、折しも「手技を地域のために」と考えていたところ、ご縁があり、股関節再建センターを設置していただくこととなり、令和4年に赴任いたしました。
      座右の銘は「鬼手仏心」です。手術の時は鬼のように手を動かし、患者と接するときは仏の心で、という外科医の心得を説いた仏教用語にあるように、日々、地域の方々の治療に邁進しております。
      人工股関節手術の特色や効果など、股関節でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。どうぞよろしくお願いいたします。

      股関節再建センター長
      藤田 裕医師

      • 昭和62年

        京都大学医学部卒業

      • 平成11年

        京都大学医学博士、生体活性骨セメントの研究

      • 平成12年

        ベルン大学整形外科留学

      • 平成14年

        京都大学整形外科 助手

      • 平成15年

        京都桂病院整形外科部長 人工関節研究センター長

      • 令和3年

        洛陽病院 関節センター長

      • 令和4年4月

        千春会病院 股関節再建センター長

      資格

      • European Hip Society, Ambassador of Japan
      • 日本整形外科学会 認定医
      • 日本人工関節学会 評議員 認定医 国際委員会委員
      • 日本股関節学会 評議員
      • 中部日本整形災害外科学会 評議員
      • CHEF (Cemented Hip Education Foundation) 会長
      • セメントカップ研究会 代表世話人
      • 日本スキー連盟公認 ドクターパトロール 正指導員(滋賀県所属)
      • 日本スキー学会 同副理事
      • 平成9年 第12 回日本整形外科学会基礎学術集会 最優秀演題賞受賞
      • 平成28年 Journal of Orthopaedic science Frequent reviewer 2nd place
  • 当院の手術室について

    当院の手術室はバイオクリーンルーム(NASA規格クラス100)になっており、一般的な手術室に比べて空気中の埃が非常に少なく、手術時の感染防止に役立っています。
    NASA規格の空気清浄度ランクはクラス10,000、クラス1,000、クラス100とありますが、当院はクラス100の最高ランク(埃が一番少ない)です。

    また、手術室内に人工関節手術用の骨セメントやインプラントを予備も含めて常備しており、手術時の安全に十分な配慮を行っています。特に骨セメントは気温によって固まるまでの時間が変わるため、当院では24時間365日、保温庫で管理を行い、常に同じ状態の骨セメントを準備しています。

    メディカルスタッフでは、手術室看護師として高度な実践・指導を担当する手術看護認定看護師も在籍し、他の経験豊富な看護師と共に患者さんの安全・安心をサポート致します。この他に
    も様々な安全対策を実施しながら、整形外科に特化した手術室で高度な手術を行っていま
    す。