ハイパーサーミアクリニック
(がんの電磁波温熱療法)

    • 「私とハイパーサーミア   (ガンの電磁波温熱療法)」

      千春会ハイパーサーミアクリニックは、令和7年(2025年)1月で、開設15周年を迎えました。
      私がハイパーサーミアという素晴らしいガン治療に出会ったのは、今から40年前の、京都府立医大に在職中のことでした。大勢のガン患者さんを抱え、抗がん剤の副作用に苦しむ姿を眺めながら、穏やかな治療法がないものかと模索していました。そんな折、患者さんに苦痛を与えず、ガンを温めて治療する電磁波温熱療法(ハイパーサーミア)を開発された(故)菅原 勉先生とお出会いしたのです。
      菅原先生は京都大学で、放射線治療にハイパーサーミアを併用することで治療効果が上がることを見出され、健康保険の適用の認可を受けておられました(平成2年、1990年)。そしてこの治療法を発展させるためには、内科医の協力が必要と考え、私(近藤)に白羽の矢が立てられたのでした。
      その当時の私たちは、肝臓ガンの塞栓療法で実績をあげていました。カテーテルでガンに塞栓物質を流し込み、ガンの血流を絶って兵糧攻めにする治療法です。私は菅原先生と相談し、肝臓ガンの血流が塞栓物質でストップされている間に電磁波温熱療法を行うという、世界で初めての試みにチャレンジしたのです。その結果、巨大な肝臓ガンが消失した例を筆頭に、多くの有効な症例を重ねました。
      そして私が日本ハイパーサーミア学会の健康保険担当理事の時に、「もっと広い範囲で健康保険が使えるようにしてほしい」と、当時の厚生省と折衝することになりました。そこで2枚の肝臓ガンの治療症例を提示して「これが内科の行うハイパーサーミアです。現行では放射線治療との併用でのみ健康保険が適用されていますが、すべてのガン患者さんが恩恵を受けられるよう、健康保険の適用範囲を広げていただきたいのです」と申し入れました。素晴らしい治療効果に厚生省のお役人も驚き、それまでの「放射線治療と併用に限る」という文言を削除してくれたのです(平成26年、2014年)。このシバリが取れたのは画期的な出来事で、ハイパーサーミアが単独でも、抗がん剤との併用でも、使えることになりました。
      私がハイパーサーミアを手掛けてから今日までの45年間、大勢のガンでお悩みの患者さんとお出会いしました。元気になられた方、ガンと共存しながら有意義な人生を過ごされた方、もちろん相手がガンですから残念な結果に終わられた方など、多くの思い出が残っております。
      ガンの治療はネバー・ギブ・アップ(Never give up)です。どんなに病気が進んでも諦めないで、ハイパーサーミアを続けて下さい。この素晴らしい治療を更に世間に広めたい。それが私のライフワークですから。

      ハイパーサーミアクリニック院長
      京都府立医科大学名誉教授
      近藤 元治

  • ガン細胞が温度に弱いことを利用して治療するのが「ハイパーサーミア(ガンの温熱療法)」です。人間は恒温動物ですから、入浴やサウナなどで外部の温度を上げてみても、体温上昇はせいぜい38℃までで、とてもガン病巣を目的温度の42℃にはできません。そこで電磁波加温装置(サーモトロン RF-8 )が国内で開発されました。患部を電極で挟み高周波を流すのですが、全く副作用なく深部のガン病巣の温度を高めることが出来る、患者さんに優しい治療法です。

  • 細胞の特徴

  • 1.ガン細胞を42℃に加温できたら、それだけでガン細胞は死滅します。周囲の正常組織は血流が豊富なため、40℃以上には加温できずダメージはありません。これを週に1~2回くり返すことで、ガンの増殖を抑え、縮小させることが可能になります。

    2.身体が持っている免疫力は、体内に発生したガンを攻撃しようと待ち構えていますが、身内の細胞から変身したガンだけに、敵なのか味方なのか判断できません。ところがガン細胞を加温しますと「敵」のマークが現れますから、免疫が一斉に攻撃をかけはじめます。また免疫細胞は体温の37℃よりも40℃以上で活気がでますから、一石二鳥です。

  • ハイパーサーミアの強み

    • ガン治療には放射線治療や化学療法がありますが、ハイパーサーミアを併用しますとその効果が高まります。言葉を代えますと、抗ガン剤の副作用で困っている場合、投与量を減らしてもハイパーサーミアと併用すれば、目的の効果が得られます。

    • ガンが進行しますと様々な痛みが出ますが、ハイパーサーミアは疼痛緩和に効果があり、患者さんの良い「QOL(生活の質)」が得られることをお約束出来ます。

    • 健康保険が一定期間使えますから、経済的な負担は軽いので安心です。
      このようにガン治療で注目されているハイパーサーミアですが、強烈なガンへの破壊作用はありませんから、じっくりと続けることが大切です。

  • ハイパーサーミア治療予約制 週1回の固定枠(毎週決まった曜日の決まった時間)
    
※回数を増やしたい場合は、主治医にご相談ください。

    1. 01 「セカンドオピニオン外来」を予約・受診

      患者さんご自身の来院が困難な場合は、ご家族の面談をさせていただきます。セカンドオピニオンのご相談をお受けしています。

      ご持参いただくもの
      1. 主治医の紹介状
      2. CTやPETなどの画像フィルム
      3. 腫瘍マーカーを含む検査データ
      4. 健康保険証
    2. 02 「ハイパーサーミア治療」を受けることが決定

    3. 03 治療

      ※申込人数が多い場合は、しばらくお待ちいただくことがありますが、順番がきましたらお電話にてご連絡させていただきます。 【治療形態について】 初回の治療の際は、検査や治療後の観察のため、1泊入院をしていただきます。その後は、ハイパーサーミアに直接来院しての通院治療となります。通院が困難な場合は、入院しての治療も可能ですので、ご相談ください。

      治療時の持ち物
      1. 治療のあと、シャワーをお使いいただけますので、下着などの着替えをご持参ください。
タオルは当院で準備します。
      健康保険の適用
      1. 一連の治療(およそ2カ月間)で約27.000円(3割負担の場合)となり、費用的にも負担が軽くなっております。
詳細はクリニックまでお問い合わせください。
  • 千春会ハイパーサーミアクリニック

    千春会ハイパーミアクリニックの診療についてのご予約、ご相談、ご質問等は下記までご連絡ください。

    【住所】
    京都府長岡京市神足2-3-1

    バンビオ1番館7階

    JR長岡京駅西口 長岡京市生涯学習センターバンビオ1番館

    TEL:(075) 958-6310
    FAX:(075) 958-6320
  • 症例1

    • 治療前

      私の先輩のドクターが「これ、どう思います?」とCTを持参されました。
      興味ある症例や教材になる写真をよく持ってこられていましたので、一見した私が「転移性肝ガンですね。原発巣はどこですか?」と言いながらよく見ると、何とその先輩のCTだったのです。25年前のことで、まだ「癌告知」も十分ではない頃でしたが、検査の結果「胃ガン」が見つかりましたので事実をお話し、私の教室で手がけていた「温熱化学塞栓療法」を説明して、受けてもらうことになりました。

    • 治療後

      その方法は、カテーテルからじゃがいも澱粉から作ったミクロ粒子を注入して腫瘍の血流を塞栓し、その間にハイパーサーミアを行うのですが、半年後には機関銃で撃ち抜いたような肝転移が消失し、ドクターは病院に復帰されました。
      地区の医師会では進行ガンのため、誰が葬儀で弔辞を読むか決めていたようですが、あまりの元気な姿に「誤診ではなかったのか」と取り沙汰されたとか。

      私をハイパーサーミアに熱中させた、忘れられない患者さんです。

  • 症例2

    • 治療前

      乳ガンを手術し、あと放射線治療、ホルモン療法、化学療法を受けましたが肺内にガンが浸潤して呼吸困難になり、「ここで死なせて欲しい」と緩和医療を希望して来院された女性です。「もう治療はしてほしくない。痛みだけを止めて」と言うのを「副作用のない治療だから」と説得してハイパーサーミアを開始しました。

    • 治療10回後

      10回の治療で何となく腫瘍が縮小している模様です。患者さんは食欲が出て調子よさそうです。ハイパーサーミアが週1回のため退屈で、外出するようになりました。

    • 治療26回後

      ハイパーサーミア26回の写真です。驚くほど腫瘍は縮小し、患者さんは新幹線で博多に行けるほど元気になりました。この時点で私は、「ガンが消えるのではないか」と思いましたが、実は骨盤にも転移していて、そちらが大きくなってきました。肺と骨盤を交互に治療しましたが、2年後に静かに亡くなりました。

      「ガンの治療は諦めずに(ネバー・ギブアップ)」を教えてくれた、印象に残る患者さんでした。

    • Q. 胃ガンの再発で治療中の患者です。
      ハイパーサーミアのことを聞き、主治医に尋ねましたが「知らない」「効果がない」の一点張りで、ついには「そちらで治療を受けたいなら、こことは縁切りだ」とまで言われました。健康保険も使える治療なのに、どうしてなのでしょうか?
      ガン専門病院や大学の医師たちは、標準治療(手術・放射線治療・化学療法)の教育を受けていますが、ハイパーサーミアの器械が国内で100台ほどしかありませんから、治療経験がないため知らない場合が多いのです。医師は自分の専門医こだわりますから、新しい治療法を勉強する時間がないのかも知れませんね。
    • Q. 胆管にステントが入っています。ハイパーサーミアは金属がある場合は出来ないと聞きましたが?
      最近ではMRIの検査が進み、撮影の支障にならぬよう医療材料の金属がチタンに変わりました。そのため、ハイパーサーミアは心臓のペースメーカー以外は大丈夫になっています。
    • Q. ハイパーサーミアは電磁波加温と聞きました。ひと頃「電磁波の害」が言われていましたが、ハイパーサーミアは安全なのですか?
      家庭内や職場には、キッチンの調理器や電気毛布、パソコン、テレビ、ヒーターなど、数えきれないほどの電磁波発生源がありますが、実際に有害事象は報告されておりません。ハイパーサーミアの器械(サーモトロン)を調べましたが、上記のものよりも電磁波の発生は軽度で、安全であると考えます。
    • Q. ハイパーサーミアは、どのくらいの回数を受ければよいのでしょうか?
      抗ガン剤や放射線治療は副作用があるので回数が限られます。その点、ハイパーサーミアは全く副作用がありませんから、出来るだけ長く続けていただきたいのです。
    • Q. どこのガンでも治療できますか?
      脳腫瘍を除き、あらゆる臓器のガンが治療の対象になります。ただし、白血病や悪性リンパ腫のような血液ガンには効果がありません。進行したガンでも、痛みなどの症状を和らげますから、ガンの縮小が見られなくても、よい「QOL(生活の質)」を保てます。
    • Q. なぜガンが増えているのですか?
      皆さんの身体を構成している細胞には、設計図に相当するさまざまな遺伝子があります。顔や体型が親に似るだけでなく、いろんな病気の遺伝子も先祖から引き継いでいるのです。
      「ガン遺伝子」もその一つで、ハリウッド女優が検査で乳ガンの遺伝子を持っていることを知り、ガンになる前に乳房を切除したというニュースがありました。もっとも、ガン遺伝子を持つ人がすべてガンになるのではなく、その遺伝子が目覚めるかどうかが大切なのです。
      皆さんは発ガン遺伝子に囲まれて生活しているのをご存じでしたか? 環境因子、タバコやアルコールなどの生活習慣、ホルモン、薬、食品添加物など、数え上げるとキリがありません。幸いなことに、身体には目覚めたガン遺伝子を排除し、矯正するシステムがありますから、ガンが芽生えるのは、不幸にしてそれらの機構をすり抜けて生き延びた異常な細胞なのだと考えてください。
    • Q. どんな治療があるのですか?
      「外科手術」「化学療法(抗がん剤)」「放射線治療」が以前から標準治療とされていて、治療の中心になるのは間違いありません。医学はどんどん進歩していますが、それでもガンが日本人の死因に1位であるのは変わりません。増え続けるガンを何とかしないといけないと標準治療以外の手段に注目が向けられ、そこに登場したのが、健康保険が使えて副作用が少なく、患者さんの費用負担が軽い、電磁波温熱療法なのでした。
    • Q. ガン患者を熱めのお風呂に入れるとよくなりますか?
      人間は恒温動物なのをご存じですね? いくら外部を高温にしても、体内の温度は上がらないように調節されるのですよ。
      そこで生まれたのが、電磁波で体内を加温する方法なのです。ガンの部位を電極で挟み通電しますと、身体の内部にあるガンを42℃まで加温できるのです。ガン細胞は42℃の温度に耐えられませんから、ガンだけを傷害することが出来るのです。「ガンの温熱療法」なのですが、温熱療法と言うと温泉や岩盤浴と間違えられますから、「Hyperthermia(ハイパーサーミア)」と呼んでいます。特殊な機械が必要です。
    • Q. ガンだけでなく、周りの正常な組織もやられませんか?
      私たちの身体には、血管が縦横に走っていますね? 42℃の風呂に入ると皮膚は赤くなりますが火傷はしません。血液の流れが熱を運び去るためです。ところがガン細胞の塊の内部は血流が不足していますから、温度が上がると熱が溜まり、ガンがダメージを受けるのです。
    • Q. どこのガンに効果がありますか?
      脳腫瘍と白血病や悪性リンパ腫などの血液ガンを除き、すべての固形ガンであれば、どこの臓器に出来たガンでもが対象になります。
      ただ、心臓にペースメーカーが入っている方は電磁波でリズムが狂うのでダメです。また体内にいろんな金属ステントが入っている患者さんが多いですが、最近は医療材料がチタン製ですから大丈夫です。
    • Q. ガンには早期に発見できたものから進行したものまでありますね?どの段階でハイパーサーミアを受けるのが良いのですか?
      たとえば、比較的早期のガンで手術を受け、主治医から「うまく取れましたが、念のため抗ガン剤をやりましょう」と言われることがあります。これは、取り切れなかったガン細胞が隠れている可能性があるため、抗ガン剤で叩いておこうという意味です。そんな時は、迷わずハイパーサーミアを併用していただきたいのです。
    • Q. ガンが見つかったけど、もう手遅れになっていたというのも聞きますが。
      ガンを発見できても、すでに転移している場合や、ガンが血管や神経の近くにあるため手術出来ないこともあります。患者さんの体調が悪く、手術に耐えられないこともあるでしょう。あるいは抗ガン剤を続けてきたけど効果がなくなり、主治医に緩和医療を勧められることもあるでしょう。そんな時でも、ワタシたちにはハイパーサーミアという武器があるのです。決して諦めないで頑張りましょう。
    • Q. どのくらいの治療期間が必要ですか?
      放射線のように副作用がありませんから、週に1回の通院で、出来るだけ長い期間を続けてください。私のクリニックでの最長期間は17年の方がおられました。あと余命半年と言われたのに、17年間ハイパーサーミアに通われ、今ではすっかりお元気になっておられます。
    • Q. 健康保険が使えるのはありがたいですが、費用はどうなりますか?
      国内でも、住んでいる地域により少し事情が異なります。治療期間は「一連でいくら」と表現されますが、京都では一連が8回で、週に1回の通院としますと、2か月間の費用が、身体の内部にあるガンでは9万円。3割負担の方では2.7万円、1割の方では9千円という値段です。身体の表面に近いガンだと6万円ですから、3割負担で1.8万円が2か月分の費用になります。あまりにも安価なので、驚かれたでしょう。
  • どの空間でも、患者様がゆっくりとお過ごしいただけるように、色彩や照明にも配慮しております。治療室では、大きな窓から遠くを望むことができ、明るい日差しに溢れています。治療中も穏やかな時間をお過ごしいただけるよう、壁紙にも、やさしい彩りの花々を配しています。

  • 特徴

    • ハイパーサーミアクリニックは、長岡京市生涯学習センターバンビオ一番館7階にあります。遠方からのアクセスも良く、JR長岡京駅から歩道橋を使用すれば徒歩1~2分で、建物の2階へアプローチできます。 エレベータ7階で降りればすぐ、クリニックの入り口になっています。(入口はスロープになっておりますので車イスでも安心です)。プライバシーに配慮した 2番目の扉を開けると、広く明るいロビーと受付になっており、ゆったりとお座り頂けるソファが配されています。

    • 治療前後でお疲れの場合に備え、横になっていただけるスペースとリクライニングチェアーの休養室を2ヶ所配しました。明るい窓辺で休憩していただく事が出来ます。
      治療で加温しますので汗をかきますが、清潔なシャワー室でさっぱりしていただけます。

  • 施設内写真

    • 入口

    • ロビー

    • 受付